歯周外科治療

  • HOME
  • 口腔外科とは
  • 当院の特徴
  • 院長紹介
  • よくあるご質問
  • 医院概要・アクセス

大阪・高槻市|きしもと歯科口腔外科クリニック TOP > 歯周外科治療

  • 歯周病と全身の健康
  • 治療方法
  • 治療の流れ

歯周病と全身の健康について

歯周病とは、歯肉・歯周組織に炎症を起こす病気の1つです。歯肉に影響が出る初期段階の症状を「歯肉炎」といい、 歯肉だけでなく歯槽骨にまで影響が出てしまう症状を「歯周炎」といいます。歯肉から血・膿が出る、口臭がひどくなるなどの症状があり、 最終的には歯が抜け落ちてしまうという恐ろしい病気―それが歯周病です。米国の歯周病学会の研究によって、 歯周病が引き金となって心筋梗塞や糖尿病などを引き起こす可能性があることもわかってきました。 口の中だけにとどまらず全身に影響を与えることすらあります。

歯周病が全身に影響を与えるメカニズム

かつて米国の歯周病学会は「歯周病が死を招く」という警告キャンペーンを展開しました。歯周病菌が炎症を起こすのは口腔内のみならず、 その炎症が引き金となって様々な疾患の罹患率を高めたり、病状を悪化させたりする可能性が高いことを認知させるため、 米国ではこのようなキャンペーンが実施されたようです。

歯周病が全身に影響を及ぼすメカニズムは2種類あり、1つめは歯周病菌を含む細菌が口腔内で増えることにより、 咽頭・喉頭・気道の細菌数が増加し、肺など呼吸器系の感染症にかかりやすくなること。 2つめは歯周病菌が作り出した炎症物質や歯周病菌により活性化された白血球、 あるいは歯周病菌自体が血管を巡り他の臓器に影響を及ぼすケースがあります。

このようなメカニズムで全身に影響を及ぼす歯周病菌。この影響を強く受ける病気を以下に挙げます。

糖尿病

歯周病はインスリンの活性に干渉し、糖代謝を変化させます。その結果、血糖コントロールが不充分となることから (完全に解明されたわけではありませんが)糖尿病の発病原因の1つと目されています。また糖尿病の患者さんは病状が進行すると、 白血球の機能が低下します。そのため歯周病にかかった場合、症状は悪化し治りにくいことがわかっています。

狭心症・心筋梗塞

血管内に侵入した歯周病菌は、血管壁に付着し炎症を起こすことがあります。炎症の起こった部位は血液の流れが悪くなり、 悪化すれば血栓ができてしまいます。心臓への栄養をつかさどる冠状動脈にこのことが起きると、狭心症や心筋梗塞の原因となるのです。

心内膜炎・心弁膜症

血管内に侵入した歯周病菌が血流に乗って心臓に達し、心臓内に付着・炎症を起こすことが明らかになってきています。 心臓内に炎症があると、心臓に対するダメージだけではなく、血栓が出来やすくなり脳血栓などの原因にもなります。

誤嚥(ごえん)性肺炎

誤嚥性肺炎とは、食べ物や唾液が誤って気道に入ってしまうことが原因で起こる肺炎の1種です。 嚥下機能が低下した高齢者や入院中で抵抗力の落ちた方に起こりやすく、死因の上位に挙げられています。 口腔内の清掃状態が悪く、歯周病菌を含む口腔内の細菌数が増加すると、咽頭・喉頭・気道の細菌数が増え、 結果肺炎を起こす危険性が高くなります。

インフルエンザなどの呼吸器系感染症

インフルエンザや風邪などウイルス性感染症も、口腔のコントロールが良好な人の方がかかりにくいことが明らかになってきています。

また香川県歯科医師会の調べによって、高齢者の年間医療費と歯周病の罹患率、症状の度合いには相関関係があることがわかりました。 歯周病患者の年間医療費は、健康なお年寄りよりも平均で78,000円ほど高いことが判明したのです。 高血圧や糖尿病などの生活習慣病にかかる医療費は、歯周病が重度になるほど高くなる傾向にあります。

院長のワンポイントアドバイス~歯周病を予防する為にできる
日常の小さなセルフケア~

院長のワンポイントアドバイス

歯周病を予防するために大事なのは、なんといってもご自身による毎日のケア。一本一本歯の根元からキレイにするように磨くことはもちろんですが、ブラッシング後の歯ブラシの扱いも重要です。歯ブラシを使ったあとは、水でよく洗って付着したたべかすなどをしっかり落とし、風通しのよいところに、ヘッド側をうえにして保管しましょう。交換は、1ヶ月に1度程度するのが理想です。

口臭でお悩みの方へ

口臭の原因

口臭の発生原因は様々であり、またその原因がいくつも重なっていることも多々あります。こちらでは口臭の原因、 発生のメカニズムと予防法についてご説明いたします。

虫歯

虫歯は口臭の原因の1つです。正確には虫歯によって歯に空いた穴に詰まった歯垢や食べかすが歯磨きによって清掃されず、 腐敗・発酵して悪臭を放ちます。

歯周病

深さ4mm以上になる歯周ポケットでは、口臭の原因となる「メチルメルカプタン」など揮発性硫化物が大量に発生することがわかっています。 また歯肉が下がって歯の間に食べかすが詰まりやすいことも、虫歯同様に口臭の原因となります。

舌苔(ぜったい)

舌苔とは、舌の表面(舌乳頭)に苔(こけ)が生えたように老廃物や細菌などが結合し付着したものです。 この舌苔に細かな食べかすなどが付着して「硫化水素」などの口臭を発生させます。

ストレス

正常な状態であれば口内の細菌は、分泌された唾液により洗い流されます。しかし唾液の分泌が抑えられてしまえば口内細菌は繁殖し、 口臭を発生させます。唾液の分泌は自律神経のはたらきによるものですが、ストレスを感じることで人間の自律神経は抑制され、 唾液の分泌量は減ってしまうのです。よって極度の緊張状態など強いストレスを感じる状況は口臭の原因となります。

薬の副作用

降圧剤や利尿剤などを服用していると、薬の副作用で唾液の分泌量が抑えられてしまいます。 その結果、口内の細菌を洗い流すことができなくなり、口臭が発生します。また、薬が肝臓などで代謝され、 血流に乗り肺に達し呼気に出てくる場合があります。口臭測定で「ジメチルサルファイド」など揮発性硫化物が計測されると、 内服薬の影響が大です。

口臭の予防

口臭を予防するためには、まず何といっても口腔内環境を清潔に保つことが必要です。 毎日正しい方法で歯を磨き口内環境を整えるセルフケアと、歯科医師や歯科衛生士による定期的なプロフェッショナルケアを併用することで、 口腔内環境は清潔に保たれます。

セルフケア

歯ブラシ・デンタルフロス・歯間ブラシなどを活用し、すみずみまで歯を磨きましょう。 また舌苔の除去のためには舌ブラシによるケアが効果的です。義歯や差し歯、ブリッジなどを使用している方は、 それらのケアも充分に行ってください。

プロフェッショナルケア

定期的な歯科検診は必須です。PMTC(専門的歯面清掃)や歯石の除去などは、歯科医師や歯科衛生士でなければ行うことはできません。 またこのときに、効果的な歯磨きの方法や口腔内環境の保ち方などを指示してくれます。

院長のワンポイントアドバイス~口臭予防は日々の歯磨きから~

院長のワンポイントアドバイス

口臭予防に有効なのは、毎日の正しいブラッシング。「1回3分は磨きましょう」とよく言われますが、長く磨けばよいというわけではありません。大事なのはくまなく磨くことです。とくに気をつけたいポイントは、歯と歯の間。磨くときは歯ブラシを少し寝かせてブラシの「カド」が歯の間に入り込むように磨くのがコツです。一本あたり20往復くらい磨くのが目安です。毎日の正しいブラッシングでしっかりプラーク(歯垢)を落として、不快な口臭を防ぎましょう。

口臭の測定

口臭の測定

口臭測定器(オーラルクローマ)は、口臭予防治療時に使用する測定器で、口臭の主な原因のガスを検出します。
口臭を『硫化水素』『メチルメルカプタン』などのガスに分離し、それぞれの濃度を測定表示することができます。

気付かないうちに進行する、歯周病

歯を失う原因の第1位である歯周病。歯と歯ぐきの間の溝、歯周ポケットに歯周病菌が入り込んで炎症を広げ、徐々に歯ぐきや顎の骨を破壊してしまう病気です。悪化すると顎の骨は歯を支えきれなくなり歯が抜け落ちてしまうことがあり、むし歯よりも歯を失う可能性が高いとされています。

歯が抜け落ちるまで症状が悪化してしまう要因のひとつは、歯周病が初期段階では自覚症状に乏しいこと。「歯ぐきが腫れて、ブラッシングすると血が出る」「歯ぐきが下がってきた気がする」といった症状に気付き、歯医者さんで治療をはじめる頃にはかなり進行していることも少なくないのです。進行段階に応じてさまざまな治療法がありますが、できるだけ早期発見・早期治療に努めることが大切です。

歯周病の原因

歯周病の原因は「歯垢(プラーク)」です。歯磨きの方法が正しくなかったり、歯科検診を受けずにいたりすることで、 どんどん蓄積されていく歯垢。細菌の媒体となる歯垢は掃除しにくいところに溜まり、次第に固まって「歯石」となります。 歯科医師や歯科衛生士といった専門家でなければ歯石を取り除くことは難しいでしょう。これらは歯を支えている組織を破壊し、 歯の周囲にポケット(歯と歯肉のすき間)を作り上げます。歯垢、歯石を媒体とする細菌は嫌気性(酸素に暴露すると死滅する)であり、 空気に触れることを避けるためにポケット内部へと進行していきます。これを放置しておけば、ついには歯根が自身を支えきれなくなり、 歯は抜け落ちます。歯周病の進行を食い止め、健康な歯肉を取り戻すには歯科医院による口腔内のクリーニング、そして治療が必要です。

歯周病の進行段階

  • 歯肉炎
  • 軽度歯周炎
  • 中等度歯周炎
  • 重度歯周炎
進行段階 症状
歯肉炎 歯ぐきに炎症が起きている状態。ブラッシングの際などに出血しやすくなります。歯周ポケット(歯と歯ぐきの境目の溝)の深さは、2~3mm程度です。
進行段階 症状
歯肉炎 歯ぐきに炎症が起きている状態。ブラッシングの際などに出血しやすくなります。歯周ポケット(歯と歯ぐきの境目の溝)の深さは、2~3mm程度です。
進行段階 症状
軽度歯周炎 顎の骨が溶けはじめた状態。歯ぐきが腫れ、ブラッシングの際に出血が見られるだけでなく、冷たい水がしみたり、口臭が出たりします。歯周ポケットの深さは、4mm程度です。
進行段階 症状
中等度歯周炎 顎の骨が半分くらい溶けた状態。歯を指で押すとグラつきます。歯ぐきの腫れや出血に加え、歯が浮くような感じがしたり、口臭が強くなったりします。歯周ポケットの深さは、6mm程度です。
進行段階 症状

重度歯周炎
顎の骨の3分の2以上が溶けた状態。歯のグラつきがひどくなります。歯ぐきが下がり歯根が露出し歯が長く見えたり、歯と歯ぐきの境目から膿が出て口臭がよりきつくなったりします。この状態を放置すると、最悪の場合、歯が抜け落ちます。歯周ポケットの深さは、8mm程度と非常に深くなります。ここまでくると、歯周外科治療が必要になります。

当院の歯周外科治療

当院では、患者さんの進行段階に合わせて、歯周病の治療をおこないます。ただし、歯周病はきちんとお口の汚れを取り除いていれば予防できる病気。重症化してしまえばそれだけ治療も大がかりになってしまいますので、当院では治療による患者さんへのダメージを減らし、健康的なお口を維持するために、予防に重点をおいた指導をさせていただいています。

SRP(ルートプレーニング)

軽度~中等度の歯周炎に対して行う外科的処置です。局所麻酔を行って歯周ポケット内のプラークや歯石、膿、感染した組織を除去します。

フラップ手術

中等度以上の進行した歯周炎に対して行う外科的処置です。局所麻酔をした後に歯ぐきを切開して顎の骨からはがし、露出した歯根に付着しているプラークや歯石を除去します。また、感染した組織も取り除きます。

レーザー治療

歯周ポケットにレーザーを当てて歯周病菌を減少させます。通常の治療では届きにくかった歯周ポケットの深い部分も、レーザーなら治療可能。安全で痛みの少ない治療法です。レーザーには傷んだ歯ぐきの治癒を促す効果もあるため、治療後の経過も良好です。

再生治療
GTR法 エムドゲイン法
失った顎の骨や歯根膜などの歯周組織を再生させる治療法です。歯ぐきを切開して歯石を取り除いてできた空間に特殊な膜「メンブレン」を挿入し、歯肉の侵入を防ぎながら骨や歯根膜などの歯周組織の再生を促します。 GTRと同様に、失った顎の骨や歯根膜などの組織を再生させる治療法です。「エムドゲインゲル」という薬剤を歯根の表面に塗ることで歯が生えるときと同じような状況をつくり出し、歯肉の侵入を防ぎながら骨や歯根膜などの歯周組織の再生を促します。

「予防」していれば、「治療」は必要ありません

歯周病は、初期段階では自覚症状に乏しいため自分では気付きにくく、治療を行って健康な状態になっても、その環境を維持できなければすぐに再発します。良好な状態を維持し、仮に再発しても早期に発見し素早く治すために継続して検診を受けることが必要です。

定期検診にお越しいただくのは数ヶ月に1度で済みます。治療で何回も通院することを考えれば、患者さんにとってメリットがあります。検診では、歯周病のもととなる歯石・プラークを一掃したり、毎日のブラッシング法をお話します。正しいブラッシングと歯科医院でのクリーニングで、効果的に歯周病を予防しましょう。

治療の流れ

歯を失ったり、全身疾患の引き金となったり…恐ろしい病気である歯周病。この初期段階である「歯肉炎」を治療する際には、 まず歯の表面に付着・固着した歯垢や歯石をすべて取り除きます。歯周病が「歯周炎」にまで達していれば、 噛み合わせの調整や歯のぐらつきを抑えるために隣り合った歯の連結、 外科的処置によって歯周囲の歯石や炎症性の肉芽組織を除去することもあります。

「歯肉炎」の状態であれば最短1ヶ月、2,3回の通院で済みます。「歯周炎」の状態にまで達していれば2~3ヶ月、 4~9回の通院が必要となるでしょう。

歯周病治療の流れ

以下にご紹介する一連の流れは、平均的な歯周病治療の流れをご紹介したものです。
抱えている症状や歯科医院によって方法・順序は異なることがあります。

歯周ポケットの諸検査・処置
歯磨き・プラークコントロール
スケーリング(歯肉縁上の歯石除去)
2回目の歯周ポケット検査・精密検査
ルートプレーニング(歯肉縁下の歯石除去)
外科処置(必要な場合)
再検査
メンテナンス